
【初心者向け】ドローン仕事で知っておきたい「包括申請」とは?申請方法・効力・注意点まで完全ガイド!
こんにちは、ナニワドローンアカデミーインストラクターの近木です!
「ドローンで仕事をしたいんだけど、毎回申請するのが面倒そう…」
そんなあなたに知ってほしいのが、“包括申請”という便利な制度です。
今回は、これからドローンを仕事で活用していきたい方向けに、「包括申請って何?」「どうやってやるの?」「何ができるの?」をわかりやすく解説していきます!
✅ そもそも“包括申請”ってなに?
ドローンで人口集中地区(DID)や夜間飛行など、法律で規制されている飛行をする場合、国土交通省への許可・承認が必要になります。
ただし、撮影案件が複数あって毎回申請するのは超大変…。
そこで使えるのがこの「包括申請」!
ざっくり言うと、
「今後◯ヶ月間、××のルールを守って飛ばしますよ!」
とまとめて国に申請しておく制度です。
📋 包括申請でできること(例)
包括申請で承認されると、以下のような飛行を事前に申請せずに飛ばせるようになります
(もちろん条件を守ったうえで):
✅ 人口集中地区(DID)での飛行
✅ 夜間飛行
✅ 目視外飛行(※安全体制が整っていること)
✅ 30m未満の近接飛行(人・建物など)
✍️ 包括申請の具体的なやり方(2025年時点)
① DIPS2.0にアカウント登録
→ 国土交通省の「DIPS(ドローン情報基盤システム)」で操縦者・機体の情報を登録。
② フライトプランを作成
→ 飛行内容、機体情報、操縦者、遵守事項などを記入。包括申請用テンプレートもあります。
③ 添付書類を用意
使用機体の仕様書(メーカーHPのスクショでOK)
飛行マニュアル(国交省の「標準マニュアル」を使うことが多い)
操縦者の飛行履歴(10時間以上推奨)
④ 申請送信 → 審査 → 許可書が発行される
→ 審査には通常10営業日ほどかかります。余裕をもって申請を!
💡 包括申請の効力:どんな場面で便利?
✔️ 定期的な空撮案件(学校、建築、農業など)
✔️ 毎月複数現場を回るプロカメラマンや測量業者
✔️ クライアント対応をスムーズにしたい場合(急な現場でもOK!)
つまり、「1回出しておけば、以降の飛行がラクになる」のが最大のメリットです!
⚠️ 注意すべきポイント
❗ 申請範囲は“万能”ではない
・申請していない飛行方法(例:補助者なしでの目視外飛行)を勝手に行うと違反に。
・包括申請がある=自由にどこでも飛ばせる、ではありません。
❗ 毎回のフライトでも「安全確認・記録」は必須
・フライトログの記録、飛行前点検、周辺住民への配慮など、安全管理は常に必要。
❗ 更新の手続きも忘れずに!
・許可は通常最大1年で期限が切れるため、更新スケジュールをカレンダーで管理しておきましょう。
🎯 ブロガーのまとめ:こんな人におすすめ!
おすすめタイプ |
包括申請のメリット |
フリーの空撮カメラマン |
案件ごとの申請が不要になる |
建築・点検・農業撮影の事業者 |
各現場でスムーズに飛行可能 |
ドローンを年間通して使う人 |
安全管理と効率を両立できる |
📌 最後に
包括申請は、ドローンを「趣味」から「仕事」に昇格させたい人にとって、とても強力な制度です。
きちんと知識を持って運用すれば、面倒な手続きを減らしながら、ビジネスチャンスを逃さず対応できるようになりますよ!
次回は「標準マニュアルの使い方」も解説予定。ぜひお楽しみに!