
「わずかな性能差より、新しい表現を」——Air & Ailes Inc.様が語るEOS C50導入の哲学
WEB制作や動画プロモーションを手掛けるAir & Ailes Inc.様によるEOS C50導入記。 「性能差よりも新しい表現手段」を重視するプロの視点から、 ボディの軽量化による取り回しの良さや、VFX・合成工程におけるRAW撮影の優位性など、徹底的に絵を作り込む現場のリアルな感想をお届けします。
■会社紹介


法人名:Air & Ailes Inc.(株式会社エール&エールズ)
所在地:香川県高松市観光町533-1
WEBサイト制作、WEB広告、SNS運用、商品撮影、プロモーション動画など、クライアントの要望に沿ったブランディング・クリエイティブ支援を行っています。
■EOS C50導入の経緯
それまで動画撮影でもEOS R5を使用していましたが、長時間、高画質ハイフレームレート撮影していると熱停止することがありました。
本格的にシネマカメラの導入を検討し始めたタイミングで、リリースされたばかりのEOS C50のデモ機をキヤノンさんから直接お借りする機会があり、実際に試し撮りを行った結果、導入を決めました。
■EOS C50以外で検討した機材
全国の企業・個人クライアントから多岐にわたる案件を受けており、ミラーレスカメラに加えて、ドローン、アクションカメラ、360°カメラなど、さまざまな撮影機材を組み合わせています。
そのため、新たに機材を導入する際に私が重視しているのは「わずかな性能差よりも、新しい表現手段を獲得できるかどうか」。
使い慣れているEOS R5の派生機種であるEOS R5Cも検討しましたが、2K縦横同時記録や2K180Pのハイフレームレート撮影など、別ベクトルでの表現拡張が見込める点に魅力を感じ、EOS C50を選択しました。
また、導入のきっかけとなった熱停止問題に関しても、シネマカメラのEOS C50には、より実運用を想定した対策が施されている点も決め手の一つです。
■主な使用方法

モデルを起用したプロモーション動画からブライダル、物撮りにいたるまで、動画撮影はすべてEOS C50をメインカメラとして使用。
動画撮影か写真撮影かによって、EOS C50とEOS R5をメイン・サブで使い分けています。
■感想
RAW撮影時のbit深度はLUTを当てた時の色調の滑らかさ以外に、VFXや背景合成といった工程における精度にも大きく関係するため、熱停止を心配することなく安定して撮影を続けられることは大きなアドバンテージだと感じています。
一方で、内臓NDフィルターやボディ内手ブレ補正(IBIS)が非搭載である点は短所と捉えられるかもしれません。
ただし私の場合、動画制作では徹底的に絵を作り込むスタイルのため、影響はほとんどなく、むしろカメラ本体のコンパクトさや軽量化による取り回しの良さといった恩恵の方が大きいです。

ジンバルやブームマイクを投入しない軽装オペの現場ではEOS C50付属のハンドルユニットを重宝しています。

ジンバルを使ったローアングル撮影時にバリアングル液晶モニターの角度を水平まで回せるのはすごく助かります。

バリアングル液晶モニターが閉じていても熱が排気されるよう設計されています。ちなみにEOS R5Cはこの箇所に排気口はありません。

CFexpress BはAngelbird社のAV PRO SX 330GB。ナニワ商会さんに勧められ購入。全ての撮影モードで正常に書き込めています。
■EOS R5との違い
EOS C50はEOS R5Cの後継機という位置付けのため、似通った印象を持たれる方もいるかもしれませんが、そもそもシネマカメラとスチルカメラとでは設計思想が大きく異なり、全く別物です。
しかし他社のカメラを初めて使用した時のような違和感は全くなく、見えざるこだわりが安心感につながっているように思います。
■メーカーに対する要望

EOS R5Cと差別化を図るためか、EOS C50の写真撮影機能はあくまでオマケという扱いで、UIや設定項目などかなり大胆に制限されています。
描写力ではEOS R5とほとんど遜色ないだけに勿体ない。もう少し機能を解放してもいいのでは。



