JPEGファイルが汚いというのは本当なの?圧縮形式の違いを説明します
JPEGやRAW、PNGファイルとか画像のフォーマットってたくさんありますよね。
どれが良くて、どれが最適なのかイマイチよくわからないけど、いつも使ってる分には不自由しないからいいや・・・って方、結構いらっしゃると思います。
前回はRAWデータの基本的なところを書かせて頂きました。今回はJPEGについて、その基本を書かせて頂きます。
※前回の記事:RAWデータの仕組み、改めて調べてみました!
JPEGファイルの仕組について
まず、パソコンで画像ファイルというとふつうはBMP(ビットマップ)ファイルです。
これは1つの点(ドット)を256色~1977万色のなかから表示しているもので、この点が集まって1枚の画像を生成しています。画素というのがこのドットです。
ヨコ2500個、タテ2000個のドットで集まった画像が500万画素の画像ということになります。
なんで?JPEGやRAW、TIFFも画像ファイルじゃん!と言いたいところですが、調べてみるとなんと、JPEGとTIFFは圧縮ファイルだったことがわかりました。
(RAWはまた別の形式なので前回の記事をご参照ください)
圧縮ファイルを展開するには解凍ソフトが必要ですが、JPEGの解凍ソフトはOSに標準搭載されているのでいちいち解凍の手間を掛けずに画像を展開できてるわけですね!
圧縮ファイルというとZIP形式が有名ですが、JPEGとTIFFもその仲間です。
圧縮ファイルには大きく分けて2種類あり、【可逆圧縮】と【非可逆圧縮】の2種類があります。
① 可逆圧縮…圧縮後のデータを、元の状態に完全に戻せる圧縮方式。ZIPとTIFFがそうです。
② 非可逆圧縮…不要だと思われるデータを削除し容量を軽くする圧縮。JPEGとか音楽データのMP3等がこれにあたります。
んじゃJPEGってなんで汚いと言われるのか・・・
そこは圧縮方式が原因で、JPEGに圧縮する際、圧縮率(デジカメでいうfineやノーマルという画質モードのこと)に従って、近い色を同じ色にすることによりデータを軽くしてるのです。
で、JPEGは開くとパソコン上ではBPMとして展開されますが、この圧縮後のデータを基に展開されるのです。
例として1-9までの色データで作られた画像があった場合
① 元データ 1122555221
② JPEG圧縮 1111555111
③ 圧縮したJPEGを展開 1111555111
という風に色の情報が減ります。これが容量が軽くなる仕組みです。
JPEGで保存を繰り返すとどんどん色データの削除が進むので、JPEGで何回も保存すると画像が汚くなるといったことが起きるのです。
イメージでいうとコピー⇒コピーと取った紙は原紙にくらべて荒くなりますよね。
あれに似ています。
基本的に作業途中のデータはPSD等が鉄板、JPEGにするのは最後の最後
フォトショップファイル等は基本的に画像はBMPで扱っております。
なので非可逆圧縮を行うのは作業終了後、最後の最後にやることが基本となります。
フォトショップのウインドウ下部にある容量表記がちょうど10倍ぐらいの容量になっているのはそれが原因です。
便利なJPEGにもこんなからくりが!
BMPにくらべ1/10の容量になるので、事実上の業界標準フォーマットとなっているJPEG。
非可逆圧縮であることを頭にいれておけば、不必要な画像の劣化を防げますし、適切な容量で保存できます。
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