
【ドローンに“電波の免許”は必要?】空撮パイロットが知っておきたい通信と免許の話
こんにちは、ナニワドローンアカデミーインストラクターの近木です。
今回は読者の方からこんな質問をいただきました:
「ドローンを飛ばすには“電波の免許”がいるって聞いたんですが、本当ですか?」
結論から言えば、「多くの民生用ドローンを飛ばすのに免許は必要ありません」。
ただし、一部のドローンや用途では“無線従事者免許”や“無線局の開設申請”が必要になります。
空撮をメインにするあなたが知っておくべき“電波”の基礎、ここでしっかり整理しておきましょう!
✅ そもそもドローンは「電波」を使っている
ドローンは送信機(プロポ)と機体の間で、無線通信(2.4GHzや5.8GHzなど)を使って操縦や映像伝送を行っています。
この電波の使用について、日本では電波法という法律でしっかりとルールが決まっています。
✅ 民生用ドローンは「技適マーク」でクリアしている
DJI製品やParrot、Autelなど、一般的に販売されているドローンは、ほとんどが日本国内の技適(技術基準適合証明)マークを取得しています。
🔷 技適マークがあると:
- 無線局の開設申請「不要」
- 特別な免許や資格も「不要」
つまり、**普通に買って、普通に飛ばすだけならOK!**ということです。
✅ でも注意!以下のケースは「免許 or 届出」が必要
ケース | 必要な資格・手続き | 説明 |
業務用FPV(ゴーグル飛行) | 無線従事者免許(4級以上)+開局申請 | 5.8GHz帯のアナログ映像伝送装置は技適なしが多く、申請が必要 |
海外製ドローン(技適なし) | 基本は使用不可 | 技適マークがない製品の使用は電波法違反になる可能性が高い |
LTEや5G通信を使う機体 | 無線局の開設申請 | 産業機や基地局通信対応型に多く、制度理解が必須 |
✅ 空撮メインのあなたが気をつけるポイント
- 使っている送信機・機体に技適マークがあるか確認しよう
→ DJI製品なら問題なし。ただし中古や輸入品は注意! - FPV飛行や高出力の映像伝送を使う予定があるなら、事前に要チェック!
→ 特にゴーグル使用時は、電波法違反になるケースが非常に多いです。 - 今後、産業機にステップアップしたい方は「4級アマチュア無線技士」などの取得を検討しても◎
🔚 まとめ:基本は「技適マークがあればOK」
- 趣味や空撮目的で市販のドローンを使う場合、電波の免許は不要
- ただし、FPVや高性能通信機能のあるドローンを使う場合は、資格や届出が必要
- 安心して飛ばすためにも、自分の機体の通信方式をしっかり把握しよう!
これからも「知らなかった!」では済まされないドローン知識を、わかりやすく発信していきます!