子ども達に卒業アルバムという文化を残したい 株式会社フォトスタジオエル様に直撃インタビュー
今回のお得先様インタビューは、卒業アルバムが存続の危機!?子ども達に卒業アルバムという文化を残したい気持ちを、奈良県大和郡山市「株式会社フォトスタジオエル」代表 吉岡俊二様にインタビューさせて頂きました。
まずは会社・代表者様の紹介をお願いします。
フォトスタジオエルは、奈良県大和郡山市にある写真館で、奈良県を中心に幼・小・中・高合わせて約200校の卒業アルバムを制作しています。
代表取締役の吉岡は、石川県で冷蔵関係の商社に勤めた後、叔父の経営する奈良県の写真館で10年間下積み。1991年に独立し、商社時代に培った営業力で仕事を伸ばし、最初は夫婦で始めた会社であったが、一代で従業員20名を雇うほどまでに育て上げました。
先進的な取り組みでシステム開発技術とノウハウを自社保有。
特筆すべきは社内にアルバム印刷製本機材を導入していることで、小規模校の卒業アルバムは自社製本することが可能。これにより比較的リーズナブルな金額で対応することが出来ます。
代表取締役社長 吉岡俊二様 専務取締役 吉岡孝二様
スタジオの外観になります スタジオの内覧 インパクト凄い
背景 小規模校の卒業アルバムが存続の危機
近年の少子化の影響が大きく、学校の生徒数は年々減少傾向にある昨今。
これにより卒業アルバムを担う写真館は、従来通りのやり方で現状の仕事を維持するだけでは年々売り上げが減少する状況にあります。
また働き手不足の影響は写真業界においても甚大で、カメラマンの確保も難しい状況にあり、後継者不在の写真館も少なくありません。
更に物価の高騰や、コロナ融資の返済の開始もあり、先述の状況も相まって、全国の写真館は規模縮小・廃業が相次いでいます。
このような状況を受けて、利益を出すのが困難な“小規模校の卒業アルバム”は特に担い手不足が顕著であり、写真館が断ってしまうことも少なくないため、結果として“学校の先生の手作りアルバム”になり、最悪の場合は“卒業アルバム自体を廃止にする学校”も出始めている状況にあります。
多種多様なアルバム作成を内製化 感動を与えるアルバムの中身
立ち上げられたメイキングプロモーションとは?
このような閉塞感のある写真業界の現状を打破したいと、奈良県にある写真館
「株式会社フォトスタジオエル」の代表である吉岡俊二の声かけの元、設立されたのが有志団体
「メイキングプロモーション」になります。
メイキングプロモーションは全国の熱い思いを持った写真館・それを支えるメーカー商社 約70社が賛同、年に1度集まり勉強会を開催しています。
そこでは現状を悲観するだけではなく、どのようにすれば「卒業アルバム」という文化を後世に繋げていけるかを、真剣に議論を重ねており、参加者からは「こんなに真剣な業界の集まりは他にない」と言わしめるほど。
本会は結成から10年以上が経ったが、参加者からの評判とクチコミもあって、参加者は年々増加し続けている状況にあります。
吉岡俊二社長のトークに釘付け。。。 メイキングプロモーションにて
最後に一言
先述の通り、アフターコロナで更に存続が厳しくなる「小規模校の卒業アルバム」。
大人の事情で子どもに卒業アルバムを渡せなくなる未来が現実になりつつあります。
卒業アルバムという媒体で残っているからこそ、大人になってから改めて見返すことで思い出を振り返ることができます。その日本特有の“卒業アルバム”という文化を絶やさぬようにしていくのが、当社の至上命題の1つです。
今こそ業界が一致団結し、この素晴らしい文化を守り続けていきましょう!
吉岡様、今回はお忙し中インタビューにご協力いただきありがとうございました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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