昭和レトロの牽引役 フィルムカメラ「KODAK M38」のご紹介
近年、インスタグラムやツイッターなどのSNSでは、KODAK M38などのコンパクトフィルムカメラで収めた日常の記録を目にできます。
令和の日常を、昭和50年代にタイムスリップさせる優しい描写は、フィルムカメラを知らなかった世代にとって、新たな表現方法として受け入れられています。
またフィルムカメラを購入する場面のひとつに、カメラ店・雑貨店でフィルムカメラの実機展示のみならず、フィルム特有の柔らかい描写のわかる作例やフォトブックと併せたに売り場展開で、「フィルムカメラのある日々の楽しい暮らしを、わたしにも体験したい!」と、店頭での購入に至るようです。
それでは、フィルムブームの牽引役「KODAK M38」についてご紹介していきましょう。
フィルムカメラ 「KODAK M38」とは
ピント調節・露出切り替え・ストロボ自動発光が備え付けていない「フィルムトイカメラ」に分類されます。
フィルムを交換して繰り返し撮影ができますので、作風にあわせて、お好みのフィルムブランドを毎回選択できるのが特長です。
特に2023年時点では、新品で購入できるフィルムカメラ(135判)は、「フィルムトイカメラ」や「ライカの高級レンジファインダー」等に限定され選択肢が非常に少ないです。
そのため、「KODAK M38」をはじめとした「フィルムトイカメラ」注目度は高まりつつあります。
スペック・特長について
■カメラ種類 フィルムコンパクトカメラ
■使用フィルム 135判フィルム(ISO400以上のネガフィルム推奨)
■使用レンズ 31mm 単焦点レンズ
■シャッタースピード 1/120秒固定
■絞り F10固定
■撮影範囲 およそ1.0m~ (パンフォーカス)
■ストロボ 有り およそ3mまで
■巻上げ ダイヤル式手動タイプ
■大きさ 横幅114mm 縦幅 63mm 奥行35mm
■本体重さ およそ119g (単4乾電池・フィルム除く)
■別売り フィルム 単4乾電池/1本
基本仕様は、使い切りカメラ(フジ 写ルンです)に近いです。
また、上記のようなシンプルなスペックから得られる特長として、
① コントラストが低めで優しい描写になります
② 逆光ではフレアーが大きく発生
③ 近接撮影はできないが、風景・スナップならピントは許容範囲内
④ 解像度は低めで創造力がわきます
⑤ フィルム販売時、現像依頼時に初めてご来店したお客様とコミュニケーションが取れます
などが挙げられます。
カラーバリエーションは全6色
フィルムカメラのカラーと聞けば、ブラックかシルバーの2種類だけの製品が大半でしたが、「KODAK M38」は6色展開をしています。
■ブラック
■ホワイト
■イエロー
■フレイムスカーレット
■クラシックブルー
■ラベンダー
撮影するだけでなく、個々の好みのカラーで所有する楽しみも得られます。
また、従来製品「KODAK M35」と比較して、ストロボ発光量の強化・フィルム巻上げ部品の改良など、ユーザーの意見を反映されて製品に仕上がっています。
最後に
「KODAK M38」は、フジ「写ルンです」シンプルエース27枚撮りと比較して、2000~2500円ほど高い価格設定ですが、ポピュラーなカラーネガフィルムから海外製の白黒フィルムまで、くり返し利用できますので、数本撮影すれば、元が取れる計算です。
フィルムの装填・取り出しについて、初心者にとって一番の不安(壁)ですが、カメラ店ならではの丁寧にレクチャーをお約束した結果、リピーターにつながったケースも多数あります。
はじめてのフィルムカメラとして、またご家族や写真好きなご友人に素敵なプレゼント商材として、店頭に並べてみませんか。
写真用品・カメラの買い替え、買い増しのご相談・ご用命は、是非ともカメラ商会までご相談くださいませ。