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再確認 2022年版 高級コンパクトカメラ現行製品〈単焦点レンズ編〉 ~日常の光景をフォトグラファーの機材で覗いてみませんか~

高級コンパクトカメラのはじまりは、『Rollei 35』 1967年発売と言われています。

1970年代は、

●ストロボ内蔵

●オートフォーカス付き

●フィルム自動巻上げ巻き戻し

という初心者が失敗しやすい点をフォローした入門機種が流行りました。

各メーカーが高級機種で競い合う土壌を作ったのは『CONTAX T2』で1990年発売です。

以後、1990年代はコニカ・ニコン・ミノルタ・フジ・ライカ等が 単焦点レンズ機種を中心に続々と展開。

現在でも、シリーズ継続中の初代GRである『RICOH GR1』も1996年 に高級コンパクトカメラブームに誕生しました。

それでは、今回は『単焦点レンズ式 高級コンパクトカメラ』を主軸とするRICOH・SIGMA・FUJIについて、現行製品について再確認していきましょう。


目次[非表示]

  1. 1.SIGMA DP Quattroシリーズ
  2. 2.FUJI  Xシリーズ
  3. 3.RICOH GRシリーズ
  4. 4.最後に

SIGMA DP Quattroシリーズ


2022年5月時点 現行製品は1機種です。

■DP1 Quattro   〈納期 1~2週間〉

・フォトルプロ商品ページ         ・フォトロジ商品ページ


初代DP1(2008年発売)以来、最高級画質を追求すべく『単焦点レンズ固定式』を引き継いできた現行機種です。

■DP1 Quattroが焦点距離19mm(135換算 28mm相当)でDP Quattroシリーズには新型映像エンジンを搭載しています。またフィルムの構造に似た垂直方向で色分離する「Foveon X3ダイレクトイメージセンサー」により、臨場感ある画質を実現しています。

なお、

■DP0 Quattro(21mm相当)  

■DP2 Quattro(45mm相当) 

■DP3 Quattro(75mm相当)

は昨年から今年にかけて生産完了になっています。

筆者は、前モデルDP3 Merrill(2013年発売)を愛用していますが、カメラを購入直後は半信半疑でしたが、猫写真をフジフイルムの印画紙に焼き付けたものを、他社の一眼レフと比較した時、猫の毛1本1本の見え方・立体感ある描写をみて、「特別な優位性」を味わえました。 〈作例 下部に有り〉

仕事機材としては、オートフォーカスの遅さ・見えにくい背面液晶画面で大きな欠点になりますが、‘オフ’でゆったりと愉しむカメラとしてお勧めしたいです。

写真/SIGMA DP3 Merrill  絞り優先モード  ISO200 ホワイトバランス/5200K


FUJI  Xシリーズ

2022年5月時点 現行製品は 1機種です。

■X100V ブラック   〈納期 6週間〉

・フォトルプロ商品ページ         ・フォトロジ商品ページ


■X100Vシルバー   〈納期 2ヶ月〉

・フォトルプロ商品ページ         ・フォトロジ商品ページ


FUJIの高画質コンパクトカメラブームのはじまりは、『TIALA(ティアラ)』 もしくは『KLASSE(クラッセ)』と言われています。

『初代TIALA』のレンズ性能は28mm f3.5  『初代KLASSE』は 38mm f2.6で 現行のX100シリーズの35mm f2.0と同じメーカーとは言え 時代背景や価格戦略でレンズスペックが異なります。

コンパクトカメラ愛用者では、『28mm』 VS 『35mm』は永遠に終わらない議題ですが、■X100Vでは、 35mm→28mmへ変換する『ワイドコンバーターレンズ WCL-X100 II』  それから、35mm→50mmへ変換する『テレコンバーターレンズ TCL-X100 II』が純正で用意されています。

28mm派も標準50mm派も■X100Vを選択肢に含めていただきたいです。


RICOH GRシリーズ

2022年5月時点 現行製品は 2機種です。

■GR III  〈納期 6週間〉

・フォトルプロ商品ページ         ・フォトロジ商品ページ


■GR IIIx  〈納期 6週間〉

・フォトルプロ商品ページ         ・フォトロジ商品ページ


フィルムカメラ『GR1』が1996年に、デジタルカメラ『GR DIGITAL』が2005年に登場して以来、およそ2年周期でモデルチャンジをしつつも、外観デザインは26年間不変。

ポケットに無理なく入り、さっと片手でシャッターを切る事を可能にした完成度の極めて高い製品です。

メーカーカタログをめくるも、作品で埋め尽くされており、『スペックで比較するのでなく、感性で決めてほしい』と訴えかけています。

■GR IIIは28mm相当f2.8 

■GR IIIxは 40mm相当 f2.8 

もちろん、ソフトケース類は2機種とも共用でします。

撮影現場でのオフショット用で、■GR IIIをご指名されるケースも度々あります。 一眼レフカメラだと、被写体も身構えてしまいますが、■GR IIIであれば、優しい表情・笑い顔を簡単に引き出せるようです。

写真/RICOH GR DIGITAL(2005年)  現行機種とあまり変わらない完成度の高いデザイン


最後に

皆様、お気付きでしょうか? いま、日本市場で最も流通しているカメラ機能を有する機材は、『iphone(スマートフォン)』です。

『iphone』は単焦点レンズで構成されています。  SNSをみると単焦点レンズであっても、撮影者の意思・構図がしっかり整理できていれば、ズームレンズがなくても 作品は仕上がることがわかります。

■RICOH GR  ■SIGMA Quattro ■X100Vは、iphoneと構図の決め方は基本的に同じです。

日常の光景をフォトグラファーの機材で覗いてみませんか。

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