カタログには載っていない?隠されたニコンZシリーズの優位性とは(後編)
新年あけましておめでとうございます。本年もフォトルプロをどうぞよろしくお願いします。
さて、早速ですが、昨年末に配信いたしまして好評いただきました、
『カタログには載っていない?隠されたニコンZシリーズの優位性とは』の後編をお届けいたします。
→前編はこちら
目次[非表示]
マウントサイズとレンズサイズの関係について
レンズサイズは、センサーサイズが関係しています。
よって、APS専用レンズはマウントサイズ同じでも小型になります。
では、マウントサイズと画質の関係については?
Fマウントサイズでも、画質評価は高いです。
マウントサイズが大きくなれば、周辺光量不足を補いやすくなりますので標準~広角レンズのレンズ系がより小径化できるメリットあります。
Zマウントシステムは他社と比較しても、最も優れていると思います。
最も大径で、最も短いフランジバッグマウントはレンズの設計の自由度に優れています。
その為、画質向上が最も期待できるのはニコンです。
手ぶれ補正機能について
レレンズ内補正とボディ内補正は、どちらも補正機能としてはさほど変わりません。
レンズ種類、撮影用途で評価は異なります。
レンズ内手ブレ補正
レンズ内で手ブレが補正された状態でファインダーに映像が投影されるため、ファインダー内の像面が安定していて撮影しやすいというメリットがあります。
望遠レンズ使用の場合、カメラ側が1度ズレるだけでも被写体側では数センチのズレにつながります。そうなると像面が安定しないボディ内補正では思い通りのフレーミングが難しくなります。動体撮影で望遠レンズ使用される場合は、レンズ内手ブレ補正にメリットあると考えます。
また、レンズごとに手ブレ補正を設計しているため、それぞれの焦点距離で最適な手ブレ補正を実現できているという点で優れています。
ボディ内手ブレ補正
ボディ内手ブレ補正では、縦横軸に加え、縦横回転とX軸回転の5方向(5軸)のブレに対応しており、レンズ内補正よりも多方向で補正されます。しかしながら、ボディ内で補正するため、手ブレ補正がされていない状態の画がファインダーや液晶に投影されます。そのため像面が安定せず、いざ撮影してみると「思っていたのと少し違う…」ということにもなることもあります。
手振れ補正無しのレンズであっても、補正される点は最大のメリットです。
何故シングルスロットを採用?
ミラーレスカメラのメリットである小型化させることを優先し、シングルスロットを採用しました。
一眼レフカメラでダブルスロット採用が数機種ありますが、大半の方がシングルスロットのみ使用しているとの事です。
まとめ
カタログスペックでは表せない部分が沢山あります。
Zシリーズは、写真を撮る道具として、完成度が非常に高いカメラです。
写真はファインダーを覗いて撮る道具です。ファインダーを覗いて、シャッターを切って、画像を見てもらえれば、ピントの見やすさ等の良さをお分かり頂けます