フジフイルム Xレンズの「APD」って何?圧倒的なボケ味のポートレート向けレンズ
ミラーレス一眼の普及が高まり、今や営業写真館様でも業務用にミラーレス一眼を使用する方が増えています。
持ち運びの便利さや機動性も評価されていますが、なんといっても撮影データの品質の高さが一番だと思います。
そのミラーレス一眼の中でも需要を伸ばしているのがフジフイルムXシリーズ!
ボディのラインナップも充実し、同様にレンズのラインナップも増えてきています。
その中でちょっと気になったのが
「XF56mmF1.2R」 メーカー希望小売価格131,000円(税別)
と
「XF56mmF1.2R APD」 メーカー希望小売価格206,000円(税別)。
焦点距離もF値も一緒なのに、後ろに「APD」って記号が付くだけで価格が75,000円も違う!
これは取り扱う問屋サイドでも違いを覚えておかなければ、間違えて注文してしまう危険性がある!
って事で、今回はこの「APD」について調べてみました。
★APDって何?
APDは「アポダイゼーション」の略で、このAPDフィルターを使用する事で「前ボケ」「後ボケ」のどちらも柔らかいボケ味を表現する事が出来ます。
理想的なボケ味を得る事で、卓越した写真画質と立体感のある表現が可能となります。
アポダイゼーションの主な特徴を抜粋すると
- ピントが合った部分の解像度や画質は変わらず、ボケ像の輪郭のみが柔らかくなる。
- 絞り値が解放なほど、大きな効果が得られる。
となります。
★どれぐらい効果がある?
柔らかいボケ味と言っても実際どれぐらいの効果があるのか?いまいちピンと来ません。
そこで、実際の効果を分かりやすく画像で説明してみます。
(フジフイルムHPより抜粋)
1番上の文字はピントが合った時の画像です。
2番目の文字は収差の無いレンズでのボケ味を出した画像です。
3番目の文字がAPDフィルター搭載レンズでのボケ味を表現した画像です。
上の図からも分かるように、2番目の文字はボケの表現が若干荒く、3番目では滑らかな階調で
ボケ味が表現されています。
さらに、絞り値を解放にした時の効果の違いも見てみます。
左:APDフィルター有り 右:APDフィルター無し
絞り値を解放にした方がよりボケ味の効果が発揮され、合わせてAPDフィルター効果も発揮されています。
逆に絞り値を絞った際にはAPD効果も発揮されず、F4以降ではAPDフィルター効果が分かりづらくなってしまいます。
★どんなシーンに最適?
APDフィルターの効果を引き出すには、主被写体を出来るだけ近づけて背景を離した撮影や、同系色の明るい背景の方が柔らかいボケが効果的に得られるため、人物や花などの撮影に特に効果が発揮できると思います。
APDフィルター効果の作品例(フジフイルムHPより抜粋)
今回紹介しました「XF56mmF1.2R APD」、ナニワ商会フォトルプロにも掲載しておりますので、「XF56mmF1.2R」と合わせてフォトルプロでお確かめ下さい。
「XF56mmF1.2R」 メーカー希望小売価格131,000円(税別)
フォトルプロ掲載ページ → https://728oroshi.jp/product.php?id=925
「XF56mmF1.2R APD」 メーカー希望小売価格206,000円(税別)。
フォトルプロ掲載ページ → https://728oroshi.jp/product.php?id=703
その他ご要望やご質問等はお気軽にフォトルプロまでお問い合わせください。