「銀塩に戻りたいとは思わない」ドライミニラボ導入店様の業務改善インタビュー
これまでにミニラボを何度か買い替えをされてきた方もおられるかと思いますが、次にミニラボを買い替えるなら銀塩とドライのどちらが良いのでしょうか。
「次も銀塩!」と決めていらっしゃれば特に問題ないとは思いますが、ドライをご検討される場合、色々と不安な部分があるのではないでしょうか。
そこで、実際に銀塩機からドライ機に変更し、大満足されているという導入店様に生の声を聞いて参りました。ご参考になりましたら幸いでございます。
ドライミニラボ導入店はこんなお店!
東京都は府中市にある導入店様は、2017年の4月にノーリツのQSS GreenⅡに買い替えられました。従業員は社長を含め3人で、スクールフォト事業と店頭でのプリント事業のほか、他の撮影業者様のプリントも受けておられます。
では早速ですが、本題の質問攻めと参りましょう・・・!
Q:銀塩からインクジェットになって、変わったことは何ですか?
A:液(薬品)管理とメンテナンスのあれこれがなくなったことが大きいです。
数日間の休業期間があっても液の劣化を心配しなくて済みますし、もちろんタンク洗浄やフィルターの交換もありません。
薬品も使わないので、こぼしたりして汚すこともなく、キレイです。どれも、銀塩と比べた時のメリットとも言えると思います。
逆にデメリットは高画質でプリントした際のスピードの遅さです。
以前のQSS-3702に比べると3分の1くらいになってしまい、なかなか慣れません。
標準画質であれば遜色ないのですが、インクジェット特有の筋が出やすいのがネックです。
また「当店では」ですが、銀塩からインクジェットということで、色調・階調にまだ戸惑う部分はあります。ただメーカーさんが親身に相談に乗ってくださるので、いつも頼りにしています。
Q:コスト面はいかがでしょうか?(電気代、廃液代、トータルコスト)
A:ちゃんと計算したわけではないのですが、電気の基本料は下がりましたし、使用量も料金も減っているとは思います。エアコンがあるので200Vは残ってますが(笑)。
それと当然ですが、廃液代はなくなりました。一枚当たりの原価は上がりましたが、トータルでは変わらないのではないでしょうか。
Q:運用面で変化はありましたか?(始業・終業点検、作業フロー、スペース)
A:立ち上げ時の始業点検などはないのですが、電源を入れたらすぐに使えるというわけではありません。銀塩機のように温調に何時間もはかかりませんが、特に気温が低いとプリント開始までに30分程度かかることはあります。
また、しばらく使わない時間が続くと、再始動に5~10分程度かかることもあります。それと銀塩にはなかった作業で、ペーパーの加湿・除湿の必要があります。
ただ、やはり液管理とメンテが楽になったのは大きいです。インクを吸収させるフィルターの掃除程度で済みます。
(フィルターは写真の赤丸の箇所です)
また、スペース的にも余裕が生まれました。機械だけでいうと3分の2くらいの大きさなのですが、タンクの洗浄がなくなったので流しも小さくて済むようになり、入れ替えと同時に店内レイアウトを変更(改装)しました。
今までカウンターにパソコンを2台置いて横並びで作業していたのを、テーブルを2つ置いてそれぞれに一台ずつパソコンを置けるようになり、作業効率も上がったと思います。
Q:品質面(お客さんからの評判)はどうですか?
A:お客様からの指摘は今のところありませんが、銀塩よりの色調やコントラストになるようなプロファイルを作っています。
メーカーさんに相談しながら、今でもちょこちょこ調整を加えています。またインクジェットの特性か、黒がべたっとなりやすいので、プロのお客様にはデータの作り方を工夫してもらっています。
Q:ズバリ!結果的にドライ化は正解でしたか?
A:ゆくゆくは銀塩はなくなるだろうから、先を見据えて早めにドライ(インクジェット)に慣れておくべきだ!という思いが導入の決め手だったのですが、やっぱりドライにして良かったですね。銀塩に戻りたいとは思いません(きっぱり)。
結果として大正解だったという導入店様
プリントスピードからコスト、お客さんの反応まで色々とお聞かせいただきましたが、ご参考になりましたでしょうか。
弊社では銀塩もドライも各メーカーお取扱いさせて頂いており、導入実績も豊富です。
まずはご相談からお気軽にどうぞ!