
プロフェッショナル仕様のメモリーカードメーカー 「Angelbird(エンジェルバード)」の魅力とは?
皆様よりサンディスクの指名買いが多いメモリーカードですが今回はオーストリア発で近年シェアを伸ばし、評価が高まっているAngelbird(エンジェルバード)の製品をご紹介させて頂きます。
輸入代理店の(株)銀座十字屋 ディリゲント事業部の小林様にお話を伺いました。
銀座十字屋様についてお教え下さい。
小林氏:株式会社銀座十字屋は、1874年(明治7年)に東京・銀座で創業した、日本で最初の西洋楽器店です。創業当初はキリスト教書籍の販売から始まりましたが、その後、西洋楽器の輸入や卸販売へと事業を広げ、現在では主に楽器の卸売を中心に展開しています。
私が所属しているディリゲント事業部は、その銀座十字屋の一部門で、主に電子楽器や音楽制作関連機器の輸入・卸販売を担当しています。音楽制作ソフトやハードウェアなど、海外メーカーの先進的な製品を国内市場にご紹介するのが私たちの役割です。
Angelbirdについては、2016年にヨーロッパの取引先メーカーを通じて紹介を受けたのがきっかけでした。製品の品質と思想に強く共感し、日本市場での展開に可能性を感じたことから、正規輸入代理店としての取り扱いをスタートしました。
CP+出展時のご様子(奥が小林氏)
エンジェルバードの特徴
小林氏:Angelbirdはオーストリアに本社を構える企業で、ヨーロッパにおいて唯一のメモリーカード専業メーカーです。製品はすべて自社で開発・生産しており、その一貫した体制によって、常に高い品質と信頼性を維持しています。
もともと映像業界において高いシェアを有しており、プロフェッショナルの映像制作現場では広く認知されているブランドです。実際、東京五輪の取材で来日された海外の通信社から「メモリーカードはAngelbirdを」とご指定いただいたこともありました。自社ブランド製品に加えて、ARRIやREDといった主要なシネマカメラブランドの純正メモリーカードの開発・供給も担っており、映画産業を技術面から支えています。
近年ではミラーレスカメラの高性能化に伴い、写真や動画の撮影現場でも、高速かつ安定したメモリーカードへの需要が高まっています。Angelbirdのメモリーカードは、映像業界で培った技術を汎用製品にも応用しており、高解像度のスチル撮影やムービー撮影に取り組むフォトグラファーの皆さまからの支持も、着実に広がりを見せています。
一般的にメモリーカードの性能は「最大速度」によって語られることが多いのですが、Angelbirdではそれ以上に「持続的な速度」と「安定性」を重視しています。実際のワークフローにおいて、いかに安定してデータ処理を行えるかという点を最も大切にしているのです。たとえば、他社がプロフェッショナル向けとして販売しているカードと比較して、Angelbirdのカードには、それらを大きく上回る容量のキャッシュを搭載したモデルも存在します。スペック表には現れにくい部分にも細やかな配慮を重ねて設計されています。
こうした姿勢こそが、多くの映像制作者やフォトグラファーの皆さまから厚い信頼をお寄せいただいている理由であると考えております。
頑丈な設計で過酷な環境下でも安心
小林氏:Angelbirdの製品は、パフォーマンスだけでなく堅牢な設計も大きな特長のひとつです。極端な環境下でも安定して動作するよう設計されており、たとえば高温や低温、強い振動、静電気放電といった過酷な条件にも耐えられる構造になっています。
実際に、灼熱の砂漠から極寒の南極大陸まで、世界中のさまざまなロケーションで使われており、ナショナルジオグラフィックスのフォトグラファーにも愛用されています。
信頼性が求められる極限環境で使われているという事実は、製品としての完成度の高さを物語っていると思いますし、そういった現場で安心して使えることこそが、Angelbirdの大きな価値だと感じています。
データ復旧サービスで安心
小林氏:Angelbirdでは、製品をご購入後に製品登録を行っていただくことで、3年間の限定保証を提供しています。長期間の保証を通じて、ユーザーの方々に安心してご使用いただける体制を整えています。
中でも特筆すべきなのが、データリカバリーサービスです。他社にはなかなか見られないAngelbird独自のサービスで、万が一、メモリーカードに不具合が発生した際には、Angelbirdの技術者がデータの復旧を試みるという内容になっています。
ハードウェアエラー、つまり物理的な故障はもちろん、ソフトウェア的なエラーに対しても対応が可能です。製品を自社で設計・生産しているAngelbirdだからこそ提供できる、プロフェッショナル向けのサポートだと思います。
大切なデータを扱う現場では、カード自体の性能だけでなく、万が一のときの“最後の砦”としてこうしたサポートがあることが、非常に大きな安心感につながっていると感じています。
導入事例
小林氏:導入実績としては、日本国内でも非常に幅広く、政府機関や自衛隊、公共放送、民間放送局、映画制作会社、商業スタジオ、コンテンツ制作会社、広告代理店、芸術系大学など、さまざまなプロフェッショナルの現場でご採用いただいています。
実際、日本のユーザーの約4割が法人のお客様という点も、Angelbirdならではの特長だと思います。信頼性を求められる業務用途で選ばれているということは、製品の性能だけでなく、サポート体制や信念への評価の表れでもあると感じています。
野崎:弊社でも大手ブライダル企業様や150校の卒業アルバムを手掛けている
スクールフォトの法人様にご採用頂いた実績があります。
メモリーカードを安全に使うには
小林氏:メモリーカードのトラブルは、ハードウェアの故障と思われがちですが、実際にはソフトウェアレベルのエラーが大半です。つまり、日頃の使い方次第で、こうしたリスクは大きく軽減することができます。
まず、撮影を開始する前には、必ずカメラ本体でメモリーカードを初期化することを徹底してください。他の機器やPCでフォーマットされたカードをそのまま使用すると、記録エラーの原因となる場合があります。
さらに、長期間フォーマットを行わずに使用し続けることも、記録エラーの要因となります。基本的には、撮影とデータのバックアップが完了したタイミングで、再度カメラ本体でメモリーカードを初期化してから次の撮影に使用することをおすすめします。
また、カメラ内で不要な撮影データを個別に削除する操作はお控えください。こうした操作はデータの断片化を引き起こし、最悪の場合、記録不良やデータ消失につながるおそれがあります。
基本的なことではありますが、こうしたポイントを日常的に意識していただくだけでも、メモリーカードはより安全に、そして長くご使用いただけます。
最後に
今回はエンジェルバードのメモリーカードをご紹介させて頂きました。
性能と価格のバランスが良く、フォトグラファーに人気の以下2アイテムは弊社倉庫に常時在庫しております。ご注文をお待ちしております。
最後までご覧頂きありがとうございました。