銀塩ミニラボ機・ドライ機の長期停止時に気を付ける事は?
新型コロナウイルス感染予防対策として各都道府県で休業要請が出ている中、やむなくミニラボ機を長期停止する方も多くおられると思います。各メーカーコールセンターにも多くの問い合わせがあるようですので、今回はミニラボを長期停止する際の注意点をQ&A形式でご紹介いたします。
★銀塩ミニラボ機を長期停止する際のQ&A
Q.ブレーカーは落とした方がいいのでしょうか?
A.銀塩ミニラボ機を長期停止する場合、ミニラボのブレーカーは落とすことをお勧めします。
Q.補充液はラボ機タンクに入ったままでも大丈夫でしょうか?
A.1~2週間程度なら入ったままで問題ありません。仮に補充液を抜いて保管した場合、結晶付着を防ぐ効果も多少はありますが、労力と時間を考えると費用対効果は少ないかと思います。
Q.補充液の状態は大丈夫なのですか?
A.ラボ機を稼働しない状況が続くと薬液は酸化していきます。薬液の安定状態を保つには、例えばフジフイルム Frontierの場合だとL版換算でLP5000R約500枚/1日、LP5500/5700Rだと約700枚/1日のプリント処理が必要とされていますが、それだけの枚数をロスプリントで処理するのは現実的ではありません。プリント処理をある程度ためて、1週間に1度まとまったプリント処理を行うなど、薬液酸化防止の自衛策が必要となります。
Q.再稼働させる時の注意点は?
A.コンスト計測で薬液状態が良好かどうかの確認を必ず行って下さい。不良だった場合液交換が必要になりますが、全国的に同状態の方が多く発生する可能性がありますので、母液・補充液・作業人の確保が難しくなることが予測されます。あらかじめ母液・補充液を準備しておくと安心かと思います。
Q.停止させず毎日処理していますが、プリント処理量が大幅に減っています。
A.プリント処理量の減少も薬液酸化に繋がりますが、酸化防止アイテムも発売されていますので、ご紹介いたします。
・フジフイルム 処理性能維持リバイビングソリューション FRS 500ml
標準価格 1,044円(税別)
※対応機種 CP49E補充液使用機種
プリント少量処理時のP2酸化防止に効果があります。使用方法はP2タンクに1週間に1回頻度で使用します。使用量は使用機種ごとに異なります。
▼フォトルプロ FRSフジリバイビングソリューション500ml
https://728oroshi.jp/product.php?id=14031
▼フォトロジ FRSフジリバイビングソリューション500ml
http://www.photologi.jp/shop/g/g4902520262325/
・フジフイルム 添加剤注入器セット
標準価格 1,000円(税別)
FRS 500mlを注入する際に使用する器具で、計量・注入に大変便利な注射器とチューブをセットにした製品です。
▼フォトロジ 富士フイルム 添加剤注入器セット
http://www.photologi.jp/shop/g/g2205300043605/
・よしみカメラ 酸化防止剤「液モチーナ」100ml
標準価格 3,000円(税別)
写真メーカーの調製された各種薬液の空気酸化を抑制する働きがあり、仕上がりに全く
影響を及ぼさず、人体などに全く無害なアイテムとHPにも紹介されています。
▼フォトルプロ よしみかめら写真現像用 酸化防止剤
https://728oroshi.jp/product.php?id=13006
★ドライミニラボ機を長期停止する際のQ&A
Q.インクカートリッジは外した方がいいですか?
A.装着したままで大丈夫です。外してしまうと本体結合部が乾燥してしまう可能性も有りますので、
装着したままの方がいいかと思います。
Q.ドライペーパーの保管方法は?
A.専用のペーパーケースに保管していただくのが理想ですが、直射日光や蛍光灯の紫外線を避け、高温多湿を避けた場所での保管で大丈夫です。
Q.ラボ機本体で気を付ける事は?
A.ほこり付着防止にラボ機を覆うようなカバーをする事をお勧めします。
出来ればほこりが付着しにくい素材のカバーがお勧めです。
その他ミニラボ機に関する問い合わせは、各メーカーコールセンターで行なっておりますので
ご紹介いたします。※新型コロナウイルスの影響により対応時間に変更の可能性がございます。
富士フイルムコールセンター
TEL:0120-658-567
ノーリツプレシジョンコールセンター
TEL:0120-919-080
エプソンソリューションコールセンター
TEL:050-3155-8690
その他の疑問・質問等お困りの事がありましたら、是非弊社「フォトルプロ・フォトロジ」へお問い合わせ下さい。